畑で子どもに自給力を⑦〜耕すこと

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、耕すことについて書きます。

 

❤︎耕さないででよい土地がある

 

ウクライナのチェルノーゼムのように、

夏に生えた草が

冬には枯れ、

枯れた植物が分解され肥料になり、

土地に蓄積される。

 

このような肥沃な土地では、

自然が耕してくれるので、

人によって耕す必要はありません。

 

しかし、

これはウクライナの気候が大きく影響していて、

どの地域も同じように肥沃な土地といこわけにはいきません。

 

そこで耕す必要があります。

 

❤︎土を耕すことにどんな意味があるのか

 

❶養分の放出作用

 

土を耕して撹拌(かくはん)し、

土の中に空気(酸素)を入れることで、

その酸素で土中の微生物の活動が活発になります。

 

そうすると土に含まれている有機物の分解が進んで、

作物の栄養となる成分が放出されます。

 

❷根がスムーズに伸びる

 

固まった土がほどよくほぐされ、

排水性がよく、

根が張りやすい状態になります。

 

❸雑草が取り除ける

 

このように耕すことの意味は、

野菜や米などの作物の種や苗が育ちやすくする土壌を作ることです。

 

❤︎耕すということを別の視点から

 

❶耕さない状態をでは

 

あくまで自然な状態です。

 

人が手を加えずに放っておけば草が生えて木が生えて、

物理的にも化学的にも生物的にも安定した状態を保っています。

 

そこへ

野菜や米など作物の種を播いたり苗を植えるとどうなるか。


それは、

平和的で調和が保たれているところへ

外的な侵入者が入ってくることになります。

 

だから、

安定しているところへ侵入しても

そこに根付くことは難しいです。

 

❷耕した状態では

 

物理的にも化学的にも生物的にも安定した状態を、

一気に混ぜて壊して、

混乱を引き起こす

というのが耕すという行為です。

 

そこにあった平和は消え去り、

土の中はまさに混沌をし、

常識が消え去り、

固定概念がなくなり、

世界が変わります。


耕すというのは、

そこに住む生き物にとっては天変地異に等しい行為です。

 

そこへ野菜や米など作物の種を播く、苗を植えるとどうなるでしょうか。

 

耕した直後はあまりにも混沌としすぎていますが、


しばらくして混乱がすこしおさまってからだったら、

外からの侵入者が入り込む余地があり、

根付くのも比較的簡単になります。

 

だから、

野菜や米が育ちやすくなるというわけです。

 

❤︎耕すことを、学ぶこと

 

耕すことは、

今までの学んでいた知識とは次元が異なる新しい知識を学んぶことで、

「わからない。どうしよう」と真剣に考えている状態です。

 

このような考えている状態がある程度続くと、

新しい知識が身につきやすくなります。

 

わたしたちは、

子どもの頃から、

耕すことを繰り返して、

知識を育てているんです。

 

耕すことは、

安定している場所に、

混乱を起こすこと
そして、

新しい芽が出る土壌を作ることです。

 

”耕すこと”を大切に生きていきたいですね!

 

❤︎まとめ。畑で子どもに自給力を⑥〜耕すこと

 

耕すことは、

その土地で平穏に暮らしていた生物の平和を乱し、

新しい生命を根付かせる環境をつくることです。

だから、

耕すことは、

それまで息づいていた生物との

折り合いを考え、

その恵みを最大限引き継ぎ、

共によりよい状況をつくりあげることでなければなりません。