畑で子どもに自給力を⑤〜命の大切さ

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、自然と命について書きます。

 

❤︎自ら然らしむ、自然

 

"自然”という言葉は、

"自ずから然(しか)らしむる”

(おのずからそうさせる)ということです。

 

何が自ずから然らしむるのかというと、

それは、命です。

命が命“自ずから然らしむる”です。

 

命というものに、

自然という性質があるということです。

 

あるいは、

自然という言葉を使って、

命を認識しています。

 

即ち、

自然界において、

命というものは、

自ずから然らしむる性質を持っています。

 

❤︎自然は勝手にそうなる

 

言葉を変えれば、

勝手にそうなるということです。

 

例えば、

季節の移り変わりが終わることなくあり続けている自然界は、

誰も操作していません。

 

勝手に秋がきます。

絶妙に命自ずから然らしむる実りの秋の訪れです。

 

すべての命、

私たち人、

苺、スイカ、茄子、大豆、キャベツ…

木々、草々、鳥、獣…

それぞれの命自ずから絶妙に然らしむる絶妙の存在であり営み続けています。

 

❤︎ 自然により添い、命に従い、任せるしかない

 

そんな自然界で、

そうしかならない自然なる命であるがゆえに、

より添い、応じ、従う他になく、

より添い、応じ、従い任せることによって、

最善の結果をもたらしてくれます。

 

自然により添い応じるのが最善、

それぞれの命に従い任せるのが最善です。

 

❤︎成熟完結して、恵みをもたらす

 

命は自ずから芽を出し、

自ずから育ち、

自ずから花を咲かせ、

自ずから実をつけます。

 

自然なる命は、

自然の中で全うします。

 

間違うことなく、

あるいは休むことなく、

狂うことなく、

命は命自ずから自然なる性質そのものにして、

絶妙の営みにして、

成熟完結して、

他に恵みをもたらします。

 

❤︎自然農は、自然なる命の営みにより添い、応じ、従い、任せて、手を出さない

 

自然農は、

こうした自然本来である自然なる命の営みにより添い、応じ、従い、任せて、

この命の営みには決して手を出しません。

 

命の営みを損ねるようなことはしません。

 

❤︎作物にはそれぞれ異なった性質がある

 

作物にはそれぞれに異なった性質があります。

 

また、

その時々によって畑の状況も異なります。

気候も違います。

 

命の世界では決まったものや同じものはなく、

固定することもありません。

 

日々刻々年々、変化します。

 

決まった方法や形では応じきれません。

 

❤︎的確に手助けする智慧と能力が必要

 

その時その時の気候に応じ、

作物の性質に応じ、

畑の状況に応じ、

土質に応じ、

年々の変化に応じ、

添い従って、

適期に的確に手助けしてゆき、

最後は、

野菜に任せ、作物に任せ、

天候に任せ、

気候に任せます。

 

命の世界では、

的確に応じることのできる智恵と能力が必要となります。

 

❤︎自分本位の狭い視野では、問題を起こす

 

任せられない、

応じられない、

従えない…。

 

すべてを自分の思い通りにする…。

あるいは自己本位の生き方しかできない…。

他人が言っていることを聴けない…。

命の声を聴けない…。

自然界の法則を観ることができない…。

他の命により添うことができない…。

 

そのような人の場合は、

野菜の性質により添えず、

それぞれの作物の性質に従えず、

気候に応じ、

畑の状況に応じて絶妙に手を貸すことができません。

 

命を観ず知らず、

自己本位の狭い視野や誤った知識から非自然となり、

命の道から外れて作物のいのちを損ね、

苦労を重ね、

不幸な結果に陥ってしまいます。

 

❤︎人間本意から起こる問題

 

今日の自然界における人間本位から生じる

環境汚染、破壊、

資源の浪費、

農業における遺伝子を操作しての品種開発を始めとする現行の化学農業等々、

諸々の問題の根本は、

とりもなおさずこうした姿から生じることです。

 

❤︎人としての基本的な資質

 

自然に応じられるかどうか、

それぞれの作物に応じられるかどうか、

命に応じられるかどうか、

これらは、一つの感性です。

 

人も自然の一部なので、

素直で謙虚で誠実に命あるものを育てる感性を、

本来、誰しもに与えられています。

 

それを見失った状態では、

厳しい自然界のなかで豊かな自然の恵みをもらうことはできません。

 

技術や知識も必要ですが、

その根底で、

人として自然の世界で生きる基本の資質を

養い働かせていなくてはなりません。

 

智恵に曇りなく、

心柔軟であれば、

見事に育て、

見事に生きてゆくことができます。

 

自然農は、

この美しい豊かな地球の土壌で生きてゆく

人としての基本なる資質を育むことができます。

 

❤︎まとめ。畑で子どもに自給力を④〜命の大切さ

 

自然とは、

自ら然らしむことです。

 

自然が育む命の営みにより添い、

応じ、従い、任せて野菜を育てる自然農は、

命を大切にする心と

命を育てる知恵を与えてくれます。