何気ない一言が、 子どもの脳に傷を残す

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こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、"脳の傷""心の傷"について書きます。

 

❤︎マルトリートメント(maltreatment)

 

虐待というと、穏やかではありませんが、

 

虐待は、体罰だけではありません。

”言葉”による虐待もあります。

 

また、

もう少し広い意味で捉え
不適切な養育、子どもの健全な発育を妨げることをマルトリートメントと言います。

 

❤︎これは、マルトリートメント

 

ついイライラして、

子どもに八つ当たりし、

きつい言葉を浴びせてしまう。

 

同じ行動を、

親の気分で叱ったり叱らなかったり

 

❤︎これも、マルトリートメント!

 

仕事や家事に追われて、

子どもが話しかけてきても聞いてあげない。

 

大人しくしてくれるからと

スマホタブレットを与えて子守りをさせる。

 

子どもを家に残して数時間外出する

 

子どもの前で激しい夫婦ゲンカをする

 

子どもは嫌がっていることを

「あなたのため」と言って続けさせる

 

❤︎子どもは思うようにならないのは当然

 

子どもと向き合うことは、

思うようにいかないことのほうが大半です。

 

しかし、

子どもを何とかしようとして、

親の何気ないひと言や行動が、

子どもの脳を傷つけ、

下手をすれば、

子どもの一生を左右してしまうこともあります。

 

❤︎脳の育ち、"こころ"の育ちと密接に結びついている

 

"こころ"がどこにあるか?

についての考え方はいろいろです。

 

しかし、

喜怒哀楽といった感情を起こさせたり、

情動をコントロールしたり、

自己肯定感や他者への共感をもつことができたりするのも、

それを司る脳の領域が、

健全に育っているからこそです。

 

❤︎"感受性期"という育ち盛り時期

 

年齢と脳の発達には関係性があり、

しかもそれぞれの領域に

”感受性期”という育ち盛りの時期があります。

 

❶3~5歳

記憶と空間認識を司る「海馬(かいば) 」の感受性期

 

❷9~10歳

右脳と左脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」の感受性期

 

❸6~10歳

音や言葉をキャッチして理解する「聴覚野(ちょうかくや)」の感受性期

 

❤︎”脳の傷”

 

 もし、

この成長期に

何らかの大きなストレスや小さなストレスを受け続けると、

脳はダメージを負い、

縮む、肥大するなど、

本来と異なる形や大きさに変形してしまい、

実際に〝脳の傷〟となってしまいます。

 

❤︎"脳の傷"ができた子どもにどのような症状が出るのか?

 

傷ついた脳をもつ子どもたちには、

学習意欲の低下、

無気力、

非行、

うつ病……

 

❤︎マルトリートメントと気づいたら

 

親の何気ない言葉が、

子どもの脳にダメージを与えることがあり、

マルトリートメントになります。

 

つい、

うっかり言ってしまった場合は、

子どもに寄り添い、

その後のフォローをしっかりして、

繰り返さないこと、

習慣化しないことが大切です。

 

❤︎まとめ。何気ない一言が、 子どもの脳に傷を残す

 

親は子どもの虐待とは無縁ではありません。

何気なく発した言葉が子どもの脳に傷を残します

大切なのは、

どういうことが虐待か知ることです。

そして、ハッと気づいたら、

子どもに寄り添い

子どもの脳に優しく語りかけましょう!