自立学習は、子どもの自立を奪う

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こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 


今回は、自立について書きます。

 


❤︎自立した人格


教育の目的は、
子どもの自立した人格を確立することです。


そのために、
知識や姿勢を身につけることです。


自立した人格を育て、
豊かな心を持ち、たくましく生きることです。

よく考える子、
やさしい子、
健康な子

になることです。


学び合い、支え合える人間になることです。


❤︎自立した学習


しかし、
自立した人格を育てるためには、
必ずしも、自立した学習は必要ありません。


逆に、
自立学習を強要することは、
学び合い、支え合う人間を育てることから
かけ離れてしまいます。


❤︎脇役からはじまる


例えば、
勉強することを物語と例えるなら、
最初から、
その物語の主人公になる必要はありません。


映画の世界では、
脇役から始まり、
演技の実力をつけていけば、
主役を演じることができる俳優になることができます。


勉強物語も同じです。


まずは、
しっかりと教えてもらって、
自立できるための
実力をつけていかなければなりません。


❤︎"教えない教育"という自立学習は危ない


"教えない"自立学習という指導法があります。


私も、以前は、
それも一つの正しい指導法だと思っていました。


しかし、
教えないことは、
子供にとって危ない指導法になりかねません。


❤︎"教えない教育"は、子どもを放任する


教えない教育は、
しっかり読みなさい
読んで考えなさい
この映像授業をしっかり見なさい
と子どもに指示して、
子ども自身で勉強することを強います。


この指導法では、
教えるとは、
子どもを受け身の勉強に慣れさせてしまい、
自立して学ぶことを阻害するので、
教えてはいけないと考えます。


しかし、
"教えない教育"は、
子どもを言葉でうまく誘導したところで、
"放ったらかしの教育"と同じになってしまいます。


❤︎"教えない教育"は、学力を伸ばす機会を奪う


教えないことは、
子どものわからないを解決しません。


せっかく、
わからないを問題に出会ったのだから、
じっくり考えて、
理解するチャンスなのに、
教えてもらえないから、
その問題は、放ったらかしで、
素通りすることなります。


❤︎"教えない指導"は、社会性を奪う


教えてもらわず、
何度読んでもわからない問題があっても、
"教えない"先生には聞きにくい雰囲気なので、


勉強は孤独なものになります。


先生がいるのに、
対話もほとんどなく黙々の勉強します。


一緒に考えて、
意見を言い合いながら、
答えを出していくという経験が
社会性を築いていくのに、


そういった機会もつぶしています。


❤︎まとめ。"教えない"などの自立学習は、子どもの自立を奪う


教育は、
子どもに自立した人格を育てることで、
自立学習を強制することではありません。


丁寧に教えてもらい、
一緒に学んでいけば、


学び合いう楽しさを体験して、
支え合うという心が育ちます。
そして、
支え合うために、
自然と自立した学習も出来るようになります。


だから、
自立学習をさせることのではなく、
教え、学び合える環境を作ることが、
子どもの自立を育てます。