速い学習と遅い学習
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、学習について書きます。
❤︎スピード学習
「スピード学習」は、
算数なら、計算練習やパターン問題演習、
国語なら、漢字練習や熟語の暗記学習です。
各科目の基本的な処理能力を身につけるトレーニングです。
問題などをハイスピードでこなしていく学習で、大切な学習です。
❤︎スロー学習
これに対して
「スロー学習」は、
ゆっくりと丁寧に勉強する学習法です。
❤︎漢字の学習
たとえば、
漢字の「綱」を覚える時、
「綱」を繰り返しノートに書いて暗記するのが「スピード学習」です。
「綱」を辞書で引いて、
「偏」と「旁(つくり)」の意味、
仲間には「網」があることを理解してから暗記するのが「スロー学習」です。
❤︎理科の学習
アゲハ蝶の幼虫の脚について、
胸のあたりに6本、お腹のあたりに8本、お尻のあたりに2本の合計16本だと習ったとき、
理解してから暗記するために、
ノートにイラストを書くことも、大事な「スロー学習」です。
頭からお尻までのどの部分に6本、8本、2本が分かれているのか、
自分なりにイラスト化してもいいですし、
図鑑を模写するかのように緻密に書いてもいいのです。
❤︎楽しみながら理解すること
とにかく、
楽しみながら、
自分が理解できるようにポイントを記しながら書くことが記憶の定着につながります。
❤︎算数の学習
問題文をじっくり読むのも「スロー学習」です。
三角の問題で
「次の三角形ABCの」と読んだところで、文章から三角形の図へと視線が移り、またすぐに視線が問題文に戻ります。
そして、
「辺ABの中点Mと辺CAの中点Nに」と読んだところで、「辺ABの中点M……はここ。それで……」とブツブツ言いながら読んで、また視線が図に移ります。
視線が目まぐるしく動きますが、
問題文はじっくり読んでいます。
そして、
必要があれば、
問題用紙の図に補助線を書き込んだり、
余白に図を書き直します。
❤︎「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤
「ああでもない、こうでもない」
と試行錯誤しながら
正解への道筋を考えていきます。
これは、
要領の悪いようにも見えるかもしれません。
しかし、
こういう学習の仕方が本当の理解につながります。
❤︎あきらめず、慌てない、ねばれる
実は、
こうして問題に向き合いながら
「ああでもない、こうでもない」と考える習慣がついていると、
手ごわい問題や受験の緊張感の中でも、
「いつも通り」の手順で落ち着いて対処していけるようになります。
あきらめずに慌てずにいられるのです。
そして、
「難しい!」と思っても、
「あの方法で解けないだろうか?」
「前にも似た問題があった」と、
これまで学んできたことを思い出しながら、
「もう少し粘ってみよう」とトライすることができます。
❤︎「いつも通り」できる「スロー学習」
つまり、
「スロー学習」は、
「いつも通り」の安定した行動をとらせるためのトレーニングにもなります。
子どもが落ち着いて学習内容を積み上げ、
いざというときに力を発揮できるようになるための学習法です。
❤︎まとめ。速い学習と遅い学習
スピード学習は、
基本的な処理能力を身につけることができ、
スロー学習は、
「あっ、こういうことか」と理解し、
「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら、
入試の場などいざというときに、
「いつも通り」の安定した行動をとらせることができるようになります。
子育てのゴールは、子どもの自立と親の自立
こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、自立について書きます。
❤︎就職してすぐには社会人になれない
学校を卒業し、就職する。
就職は、大人への一歩です。
だからといって、急に社会人になるわけではありませんね。
仕事をする中で、
いろいろな経験をして、
社会人らしくなっていくんですね。
そして、
自立した自分の仕事を確立していくんですね。
❤︎親もすぐに親にはなれない
親になり子育てをすることを親業といいますが、
親になることも同じですね。
子どもができたからといって、
親としての自覚を感じたとしても
すぐには親らしくなれるわけではありません。
❤︎家庭を作ること
子どもの成長にとって大きな影響を与えるものは”家庭”です。
子どもが成長する過程で、
親と温かくふれあい、
親から教育やしつけを受け、
豊かで思いやりのあるやさしい人間性を育み、
善悪の判断、
マナーや常識、
身辺生活の知識や技術など
を身につけることができるかどうかは、
家庭での"親力"にかかっています。
人間が子どもの"親になること"は、
それは大きな厳しい責任と役割を背負うことになります。
❤︎親になれない親たち
しかし、
実の親による幼児の虐待の増加、
育児放棄、
自他の命を大切にしない子ども、
感情のコントロールのできず我慢が苦手な子どもの増加……
家庭における"親力"の低下は深刻化しています。
これは、
"親になれない親"が増えていることではないでしょうか。
物理的に出産し親になることはできても、
精神的に成熟した"大人の親"になることは難しいですね。
❤︎親子の共育
だから、親子の”共育”です。
.
子どもをもったその日から、
子どもと一緒に親も学びながら、
ともに育ちあい、
成長した大人の親になる努力が欠かせないと思います。
❤︎育児のゴールは子ども自立
育児の最終ゴールは自立てす。
親がいなくても1人で自立し、
子どもが生きることができるようにすることです。
最終的には働き、
収入を得て、
経済的にも親から自立し、
子どもが自分の人生を楽しく歩むことができるようにすることが育児の目的ですし、
育児の社会的役割です。
❤︎親も子も自立
子どもを自立させる過程は、
同時にまた親の子どもからの自立の過程でもあると思います。
子どもは成長に伴い、
時間的にも物理的にも次第に親から離れ、
生活するようになります。
.
親子の距離が出てくるにしたがって、
精神的にも自然に親子は離れていかなければなりません。
しかし、
最近では少子化のなか、
親が先まわりして細かく子どもの世話をし、
子どもが大きくなっても親子が互いに依存していつまでも離れられないような状態が見うけられます。
❤︎"子どもの自立"を支えるのは"親の自立"
育児のゴールは、"親子の自立"でもあります。
そのためには、
子どもの成長に伴い距離をとり、
離れていく子どもの後ろ姿を見送ることができ、
子どもが離れたら、
親から近づいていかない、
そんな親でなければなりません。
子どもの自立を心から悦べる親になってほしいと思います。
そして、
時には、
子どもは親を恋しくなり近づいてきます。
そんな時は、
子どもに思いっきりひっついてあげる"安全基地"になってあげましょう。
❤︎まとめ。子育てのゴールは、子どもの自立と親の自立
子どもができた時、赤ちゃん親のスタート
親と子ども、共に育ち家庭を作っていきます。
そして、
子どもの自立を心より悦べることが
親として自立することになります。
一方で、
子どもはいつまで経っても、
親の安全基地と自立を行ったり来たり、
そんな優しく素敵な親子関係を築くことができます。
感情のラベリング
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、感情について書きます。
❤︎子どもたちは、感情をむき出しに
悲しい気持ち、
恐怖心、
いろいろな感情を、
子どもたちは、日々の生活の中で感じていきます。
イライラしたり、
泣き出したり、
これらの感情をうまく解消しているのか心配なところです。
♥妹の怒り
姉のお誕生日に、
姉は、たくさんのプレゼンをもらいました。
妹は、親から人形を1つだけもらいました。
妹は「このお人形きらい。おねえちゃんの人形がいい」と怒って、泣き出しました。
❤︎妹の感情にラベリング
そこで、
お母さんは「悲しそうだね。悲しいの?」
妹はうなずきました。
お母さん「どうして悲しいのか、理由をあててみようか。悲しいのは、おねえちゃんがたくさんのプレゼントをひとりじめしたからね。あなたには、たったひとつしかないのに」
妹はまたうなずきました。
お母さん「おねえちゃんとおんなじ数のプレゼントが欲しいのに、もらえない。そんなのは不公平だ。だから、悲しいんだ?」
と大げさな口調で語りかけました。
❤︎お母さんの感情移入
お母さん「お母さんが欲しいものを、
だれかがもらっていて、
自分はもらえないときには、
お母さんもやっぱり悲しくなるよ」
と言って口をつぐみました。
♥妹の”やきもち”
しばらくして、
お母さん「そういう気持ちには名前がついてる。どんな言葉か、知りたい?」
妹がめそめそしながら「うん」と、応えました。
するとお母さんは妹を抱きかかえて、
お母さん「そういうのを“やきもち“って言うんだよ。あなたはおねえちゃんがもらったたくさんのプレゼントが欲しかったのに、もらえなかったから、やきもちを焼いたのさ」
妹は甘えたように泣いていたが、
だんだん落ち着いてきました。
妹「やきもち」と小声で言いました。
お母さん「そのとおり。すごくイヤな気持ちだよね」
妹「きょうはずーっと、やきもちだった」
怒りがおさまり、お母さんに抱きつきました。
妹に気持ちのラベルを貼ってあげることにより、
妹は落ち着くことができました。
❤︎子どもの感情にラベリング
自分の気持ちにラベルを貼って分類する。
自分の気持ちを言葉で表現する方法を教える。
先程の例の親は、
娘の胸が悲しみで張りさけそうであることを察し、
娘の気持ちに寄り添い、
それを言葉で表現するやり方を教えました。
悲しみ以外にも、
よろこび、
怒り、
嫌悪、
心配、
恐怖など
幼い子どもが経験するあらゆる感情―を教えます。
このように感情にラベルをつける習慣が、
幸せな子どもを育てている親に共通して見られることが、
研究によってあきらかになっています。
❤︎"感情に名前をつける習慣がある家庭
"感情に名前をつける親の習慣"に触れて育った子どもは、
自分を落ち着かせるのが得意なうえ、
目の前の作業によく集中できますし、
友だちともうまくやっていけます。
感情を言葉で表現すると、
子どもの神経を鎮める効果があります。
感情を言葉で表現する"感情のラベリング"には、
昂った気持ちを落ち着かせる効果があります。
❤︎感情を言葉で表現する習慣がない家庭
感情を言葉で表現する習慣がない家庭の子どもは、
言葉を使う神経系と言葉を使わない神経系が完全に連結しないまま、
不健全なかたちで統合されてしまいます。
そうなると、
自分が感じている気持ちにラベルを貼ることができずに、
子どもは生理的反応がもたらす不協和音によって混乱し、
感情をうまくコントロールできなくなります。
❤︎学びの感情
おもしろいから勉強する。
覚えないといけないから勉強する。
親に怒られるから勉強する……
勉強する時の感情も様々ですが、
勉強する前に、
自分の感情にラベルを貼ることができれば、
気持ちを落ち着かせることができ、
集中して勉強を開始できると思います。
子どもに感情を表す言葉をたくさん教えてあげましょう。
❤︎まとめ。感情のラベリング
子どもは自分の感情を表現できず、
心に不協和音が響きます。
感情を優しくラベリングしてあげれば、
いろいろな感情の名前を覚えて、
昂った心を落ち着かせることができ、
目の前の事に集中することができるようになります。
物を大切にする心を育てる
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、物を大切にすることについて書きます。
❤︎2種類の物
物を大切にすることは、大事なことですね。
子どもの行動を見ていると、
大切にあつかう物と
雑にあつかう物
この2種類があるようです。
この2種類の物、何が違うのでしょうか?
❤︎大切に扱う物の共通点
子どもは、
大切な物に名前をつけます。
ぬいぐるみの犬に、「ラッキー」
羊のぬいぐるみに、「もこもこ」
と名前をつけ、
家族旅行やどこにに行く時も連れて行き、
肌身離さず大事にします。
❤︎名前を付ければ愛着がわく
名前をつければ愛着がわきます。
だから大切にできる
というわけです。
名前を付けることで、
きっと"特別な存在"になるのでしょう。
野菜にも、
だいこんに、「三太郎」「あじまろみ」
にんじんに、「黒田五寸」
枝豆に、「湯あがり娘」
甘長とうがらしに、「甘どう美人」……
野菜にはその特徴に因んだ名前があります。
育てている野菜には、
その名前で声をかけています。
子どものような感じがします。
❤︎物を大切にするコツは"名前を付ける"こと
"名前を付けると魂が宿る"と言えるかもしれません。
だから、
子どもと一緒に、
身の回りの物に"名前"を付けてみてはいかがでしょうか。
きっと物を大切にする心が育ってくるはずです。
ネイミングを家族の習慣にしてしまうのも良いかもしれませんね。
❤︎ネイミングのセンスを磨く
そして、
物に名前をつけるためには、
その物のことをよく知っている必要がありますから、
物事を知るこのにも繋がりますし、
ネイミングのセンスを磨くことにも繋がります。
そして、
物を大切にできる人は、人も大切にできる人になりますね。
❤︎まとめ。物を大切にする心を育てる
物を大切にする秘訣は、
名前をつけることです。
ネーミングは、
物を観察する力を養い、
物を大切にする心を育て、
そして、人や自然を大切にする心を育てます。
寝ることは成長すること
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、睡眠について書きます。
❤︎夜9時以降に寝る0〜2歳児が、5割以上
2021年の調査で、
夜9時以降に寝る0〜2歳児が、5割以上いるそうです。
遅寝が、
子どもの頭と心と体の成長に
大きな悪影響を与えます。
例えば、
キレやすい、
肥満になる、
三角形が描けない……
❤︎生後3〜4ヶ月ごろから昼と夜の区別がつく
赤ちゃんが生後3~4ヶ月ごろになると、
昼と夜の区別がつき始めるます。
だから、
生まれてすぐから
早寝早起きをさせることが大切です。
赤ちゃんのときに、
朝起こさず、
夜も寝かせないという状態だと、
睡眠のリズムが崩れたまま
成長することになります。
❤︎睡眠のリズムは成長に大きく関わる
睡眠のリズムは、
子どもの成長に大きく関わります。
事実、
早寝早起きの子どもの方が成績も良く、
東大生に早寝早起きの人が多いことも事実です。
勉強に限らず、
音楽でも、
スポーツでも、
その子がもともと持っている力を100%に引き出すことができるのが早寝早起きのリズムです。
❤︎幼児は10~13時間、小学生は9~11時間の睡眠を
“早起き”の目安は、
太陽と共に起きるのが理想的です。
実際は朝6~7時ぐらいに起こせるといいですね。
WHO(世界保健機関)が推奨する睡眠時間は、
0〜3カ月は14〜17時間、
4〜11カ月は12〜16時間、
1〜2歳は11〜14時間、
3〜5歳の幼児は10〜13時間です。
幼児は、
夜8時までに寝かせて朝6時か7時に起こすのが良いリズムです。
また、
小学生は9~11時間です。
夜9時までに寝かせて朝6時か7時に起こすのが良いリズムです。
早起きさせたら、
昼間はなるべく頭を使ったり、
身体を動かすことをさせましょう。
疲れないと子どもは寝ませんから。
❤︎テレビ、ゲームは危険
.
スマホやゲーム、テレビなどは、
子どもには危険です。
しっかりコントロールしないといけません。
親がゲームの時間をコントロールして、
早く寝かせるようにしましょう
❤︎睡眠のリズムが悪いと、心身ともにトラブルが起こる原因に
朝、太陽の光が、
目の中にある視交叉上核(しこうさじょうかく)へ入ると、
体内時計が駆動されます。
体内時計が整うと、
体温や成長ホルモンも正常に働きます。
そして昼間にしっかり動いておくと、
夜にメラトニンというホルモンが分泌され、
穏やかで自然な眠りを誘います。
しかし、
このリズムが上手くいかないと、
体温調節ができず、
免疫が下がって風邪をひきやすくなったり、
排便のタイミングも悪くなったりします。
また脳の働きにも影響が出て、
イライラして攻撃性が強くなったり、
情緒が不安定になったりします。
❤︎睡眠は、量とリズムと質が重要
睡眠は、
ただ長い時間眠ればいいということではないです。
量だけでなく、
リズム、つまり早く寝るということ、
そして質も重要です。
質の良い睡眠とは、
朝までぐっすり眠れていれば大丈夫です。
睡眠は、
深い眠りのノンレム睡眠と、
浅い眠りのレム睡眠をきちんと繰り返しており、
夜中に何度も起きてしまうのはあまり質の良い睡眠とは言えません。
早く寝れば、
明け方にレム睡眠が十分にとれて起きる準備ができ、
お腹も動き始めます。
そうすると、
朝ごはんも美味しく食べらるようになります。
.
子どもの睡眠不足は、
薬を飲んで治すものではありません。
保護者の方が子どもを早く寝かせて、
早起きさせればいいだけのことなのです。
❤︎早く寝るコツ
親が早く寝かせようと思うことです。
今は、
親も子どももやることが多いので、
まずは親も子どもも寝る時間と一日のスケジュールを決めましょう。
そして早く寝る準備をして、
電気を消して布団に入れましょう。
以上のことを努力して早く寝れば、
朝も楽に早く起きることができます。
子どもが生き生きと発達するために睡眠は必須のものです。
“寝る子は育つ”
正しい睡眠のリズム
早寝早起きを習慣にしてください。
❤︎まとめ。寝ることは成長すること
早く寝て、早起きをすることは、
朝の太陽の光で
体内時計が整い
体温や成長ホルモンも正常に働きます
そして
昼間にしっかり動いておくと、
夜にメラトニンというホルモンが分泌され、
穏やかで自然な眠りにつくことができます。
健やかな成長に欠かせない条件です。
中学受験の子どもが陥りやすい「慌て者さん」
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、中学受験と慌て者について書きます。
❤︎たくさん勉強しているのに成績が伸びない
「たくさん勉強しているのに成績が伸びない」
とか、
「ミスばかりするので点数が上がらない」
とか
でも、
彼らが勉強をさぼっているかといえば、
そんなことはありません。
むしろ、
毎日長い時間机に向かい一生懸命取り組んでいます。
❤︎ 「慌て者さん」
中学受験をするためには、
時間や大量の宿題に追われ、
毎日「慌て」ながら勉強を繰り返しています。
この「慌てる」ことに問題があります。
❤︎問題文をしっかり読まない
「慌て者さん」の大きな特徴は、
「問題文をしっかり読まない」ことです。
「問題文を読んで問題を解くのは当たり前」ですが、
「慌て者さん」は、
算数の問題を一瞥しただけで解き始めてます。
「多分これは○○算のはずだ」と当たりをつけ、
数字だけを拾って解こうとします。
❤︎視線は「先へ、先へ」
視線は常に「先へ、先へ」と急いでいます。
そのため、
問題を解くために必要な条件や正解へのヒントを読み落としてしまいます。
目の前の問題を解きながら、
大量の問題を相手に、
何かに追われているかのように、
視線も気持ちももう次の問題へ向かっているような読み方です。
❤︎「慌て者さん」の気持ち
「慌て者さん」の気持ちの中では、
正解することよりも、
勉強を終わらせることが目的になっています。
❤︎「慌て者さん」の勉強の仕方チェックテスト
❶ケアレスミスが多い
❷しっかりと読まずに問題を解いている
❸不機嫌にイライラしながら学習している
❹わからない問題に出くわすとすぐにあきらめてしまう
❺よく当てずっぽうの答えを書く
❻「なぜこう書いたの?」とたずねると屁理屈を言ってキレ気味になる
❼文字や数字を雑に書く
❽書くことを面倒がる
このリストに当てはまるものがあれば、
毎日の学習習慣を親子で見直しましょう。
❤︎まとめ。中学受験の子どもが陥りやすい「慌て者さん」
「慌て者さん」は、
心の中で問題に追われています。
だから、
家庭学習で
慌てて雑な字を書いてケアレスミス
式や図を書くのを面倒がり、当てずっぽう
間違いを指摘すると屁理屈を言ってキレ気味
子どもの思いを聞いてあげましょう。
子どもらしさ その3
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、子どもらしさの3回目です。
❤︎根を育てる思想の久保田浩
日常生活・中心活動・系統的活動という
保育の三層構造論を展開した
久保田浩の言葉を引用します。
❤︎あそびの誕生
「4歳の子どもたちが、
なわ電車であそんでいる。
三台ばかりのその電車のグループには、
まだ緊密なつながりはみられないが、
すくなくとも、
ひとつの電車に集まっている子どもたちは
“いっしょにあそんでいる”と思っているとみてまちがいない。
運転手や車掌、
乗客という区別が、
たしかな手続きで決められたわけではないが、
かれらはそれなりに安定して、
満足している。
みんなは同じ方向に走ろうとしているし、
運転手や車掌の演出にまかせて楽しんでいる。
.
それと同時に、
この三台は緊密なつながりはないが、
ひとつの雰囲気の輪の中にはまりこんではいる。
感覚的にすぎないかもしれないが、
"おなじあそびだ”という把握はあるといっていい。
こうしたことを出発点にして“のりものあそび”は発展していくはずである。
多少次元の高いあそびがはじまっている。
ここでは、
数台の電車が決められた軌道の上を走っている。
しかもかれらは、
約束された一定の方向に向かって走っているし、
駅ではとまり、
乗客の乗降をしている。
かれらはもう“感じている”のではなく、
一定の法則によって行動しなければならないと考えているといっていい。
この子どもたちをつつむ共通項は、
ずっと強化されているし、
明確になっている。」
❤︎あそびの次元を高める
一見すれば、
“楽しく、仲良く遊んでいるな”と、
捉えて終わってしまいそうですが、
その中に、
意欲的で、
工夫している姿がみられます。
役割やルールを発見し、
それらを仲間と共有し、
滞りなく電車を走らせている。
楽しいことが見つかれば、
自分ひとりの世界から脱し、
仲間との関わり合いへと世界を広げていきます。
そこで体験したことは、
次第に楽しい経験として昇華され、
また知恵としても蓄積されていきます。
こうした中で、
子どもたちは自らの力で
あそびの世界を、次元の高いものへと発展させていきます。
また、
人間は一人では生きられないが、
そのことを子どもは自ら感じ取り、
仲間とのかかわりあいに価値を見出しています。
「園庭の海を泳ぎまわるクジラをめがけて、
2階のベランダから綱をなげる子どもがあらわれた。
園舎は、
おおきな捕鯨船になり、
船長や舵手、砲手などの役割りがあらわれ、
ひとつのドラマが展開しはじめたものである。
このあそびの起点は、
クジラをつくったことである。
このクジラが、子どもたちの既経験をひきだし、
よりあわせる接合点になっていることはうたがえない。
あそび全体の構図は、
かれらがかつて先生によんでもらった“おはなし” によって描かれているようである。
そしてそれに図鑑、絵本などでみた知識が、
おしみなく投入され、
細部のデテールをつくっているとみてもまちがいではなさそうである。
ここでは、それぞれの経験、情報、知識は一度解体され、
あたらしいものとして構築しなおされているといっていい。
わたくしたちは、
こうした活動あるいは状態を、
創造的な活動、あるいは表現といっているのではないだろうか。」
❤︎あそびを想像的に展開
ごっこあそびは、
楽しむ姿だけでなく、
子どもたちがこれまでの経験を総動員し、
遊びを創造的に展開し、表現している。
子どもが既経験の再現を楽しむだけでなく、
自ら文化の創造者となっているんですね。
❤︎子どもにとっての"あそび"は、"学び"
"學"の語源は、"まねぶ、真似をする"です。
子どもは、目で見たもの、耳で聞いたものを、あそんでいるように真似をします。
実は、真似をすることから、いろいろなことを学んでいるんですね。
だから、
子どもらしさは、学ぶことです。
「今日は何を学ぶのかな!」そんな眼差しで、子どもたちを見続けたいですね!
❤︎まとめ。子どもらしさ
友だちと思いっきり"あそぶ"ことで、
あそびの次元を高めるていきます。
いわは、
自らあそび文化の創造者となっていきます。
あそびので、
人間は一人では生きられない、
仲間とのかかわりあいに価値を見出しています。