"素読"は学びにパワーを与える

f:id:manabi-studio:20220913163005j:image

 

こんにちは、

学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、素読について書きます。

 

❤︎“素読”とは


素読”は、

“本の文字をそのまま声に出して読む”

ということです。

江戸時代に藩校や寺小屋で行われていました。


江戸時代は、

子どもたちに

先生や藩校の先輩が

付きっ切りで

文章を読んで暗唱できるまで指導した

とされています。

❤︎本の文字をそのまま声に出して読む

素読は、
言葉の意味を理解していなくても

本の文字をそのまま声に出して読むことによって、

書かれているリズムやスピリットを

体に入れていく読み方です。

 

❤︎論語素読する

江戸時代の“素読”で

論語」などを読んでいました。


大人にとっても

論語」の文章は難しいものです。


そんな「論語」を

先生と向かい合って口伝いで

何度も繰り返して言葉を習っているのです。


何度も何度もスラスラと言えるようになるまで

合格はできません。

❤︎意味が分からないまま素読

もちろんこの読み方をしている時は、

論語」の意味は分かっていません。


漢字の読み方も意味も分かっていないままで

素読”が行われているのです。


江戸時代の子どもたちはこの“素読”によって難解な「論語」を学習していったのです。

❤︎後になって、意味を習得する

そして、
後になって

日本語の正しい文法や言葉の意味を習得していったのです。

 

この江戸時代の“素読”に対して、

今の時代に行われている“音読”には違いがあります。
 

❤︎素読と音読の違う

“音読は”内容を理解しながら声に出すこと”

という読み方です。


「これはなんて読むのかな?」

「どんな意味なのかな?」

と言葉を理解できていないと

止まって調べる必要があります。


素読”には、

その必要がないので

スムーズに読み進めていくことができるのです。

❤︎素読による効果

❶文字や文章に抵抗が無くなる

素読”には、

“文字や文章に抵抗が無くなる”効果があります。

素読”は意味を理解することなく読んでいくことなので、

難しい漢字の意味を理解する必要がありません。

素読”をしていると

文字の多い難解そうな文章を見ても

「難しそうだからやめておこう」

という気持ちがなくなります。

❷学習の初動がスムーズに

素読”を習得することによって、

学習に対する初動をスムーズに行える効果があります。

これは、

素読”は復唱していくだけの読み方となるので、

学習に対するハードルが低いからです。


「勉強するぞ!」

という意気込みが必要なく、

自然とスラスラと唇が動くようになるまで

素読”を繰り返していくだけでいいからです。

❸長く記憶に残る

素読”は何度も何度も文章を繰り返して読むことで

自然と記憶に残ります。

はじめは意味も分からずに読んでいた文章であっても、

後々意味が分かることで

より文章への理解が深まっていきます。


❹音に対する感覚が鋭敏になる

文章を“素読”することで、

音から文章のいいか悪いかを

判断できる感覚を鍛えることができます。

素読”によって耳が肥えてきます。

音に対する感覚が鋭敏になります。

❺文章への感覚が磨かれる

美しい文章を”素読”していくことによって、

文字の使われ方や、

リズムや響きを

理解することができるようになります。

それによって、

文章の良し悪しが理解できるようになり、

文章への感覚が磨かれることになります。

❤︎まとめ。“素読”は学びにパワーを与える

素読は、意味を気にせずどんどん読み進める江戸時代からある読み方です。
だから、
文字や文章に対する抵抗が無くなり

学習のスタートがスムーズになり

繰り返し読みで、長く記憶に残り

音に対する感覚が鋭敏になり
文章への感覚が磨かれます。

素読は、学びをパワーアップさせます。