"ユーモア"を交えると身につく

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こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 


今回は、ユーモアについて書きます。

 


❤︎しつけは、ユーモアで

 


子どものしつけは大変ですね。
気付けば、毎日、口うるさく叱ってしまう。

そんなとき、"ユーモア"です。

 


"ユーモア"は効果的です。

子どもの"ユーモア"感度を磨きましょう。

❤︎成長とともに"ユーモア"の感度も発達する

子どもの発達の中でも、

"ユーモア"を育むことは大切なテーマの一つです。

子どもたちは4、5歳になると

社会性が発達し、

面白いことや楽しいことに対する感度が

高まっていきます。

❤︎”ユーモア”の方向に注意すること

しかし、
「楽しいのはいいことだけれど、

人に恥をかかせるようなことはしちゃいけない」
「わざとじゃない失敗は笑っちゃいけない」
などと伝えるのは、

なかなか難しいことです。

人が何か失敗したのを見て指を差して笑ってしまったときや、
誰かが転んだのをつい笑ってしまったとき。
「わざとじゃないのに、笑われたらどんな気持ちかな?」と、
子どもたちの気持ちに寄り添いながら学び合っていくことがとても大切です。

❤︎正論より、笑いがやる気に

子どもは笑いのあるところに注目し、
それが"やる気"にもなりますから、
ぜひ大切なことを伝えるときは、

ユーモアを上手に生かしたいですね。

常に物事を真正面から捉え、

"正論"を言ってもなかなか聞いてくれないのが子どもたちです。

特に日常生活においては、

「毎日が発見の連続で楽しくて仕方ない!」という子どもたちと同じテンションでいるのは

大人にとって大変です。

❤︎子どもの高いテンションにユーモアで

大人も、

知らなかったことを知ったりすると

テンションが上がりますが、
子どもたちは

常にそんな状態で

いろんなことを探求し続けています。

しかし、

大人は、
仕事や家事をはじめ、
やらなくてはいけないことがたくさんあります。
忙しい日々の生活の中で、

子どもの視点に立ってテンションを合わせるのはとても難しいことですね。

 


そんな中で、
瞬間的に

子どもと大人を同じテンションでつないでくれるのが“ユーモア”なのです。

日常生活では、
子どもたちにとっては

"やらなくてはいけないこと"がたくさんあります。

服を着なくてはいけない、
外から帰ったら手を洗わなければいけない、
ごはんを好き嫌いせずちゃんと食べなくてはいけない……。

こうした"やらなくてはいけないこと"を伝えるときは、
ガミガミ言うよりも、ユーモアを利かせて対応したほうが効果的です。

❤︎バイキン攻撃

「外から帰ったら手を洗いましょう。なぜなら、ばい菌が……」

と言われても、
インフルエンザを経験したことのない子どもにとって、

その大変さはなかなかイメージできません。

"手を洗う"作業に楽しさを見いだせないからなかなかできないし、

理屈は分かっていても面倒臭いのかもしれません。

ここで登場するのが

ユーモア・アプローチです。

例えば

子どもの手のひらを見て

「うーん、ばい菌が3匹いるみたいね!」

と言ってあげると、
思わず引き込まれて「えーっ!?」

と手を見たりします。
慌てて真剣に手を洗ったりします。

❤︎うがい"ゴロゴロ"

また、
「外から帰ったらうがいしなさい!」

と言ってもなかなか聞いてくれないとき。

「上を向いてうがいを“ゴロゴロ”ってするのは難しいらしいよ、ちょっと聞かせてみて」
「3秒続けるのはすごく難しいらしいよ」
と言いながら、横で「1、2、3……」

と数えてあげると、
子どもの興味・関心は、

「3秒間うがいできるかチャレンジすること」に変わります。

❤︎お腹の中が動物園

食事に飽きてしまったり、

好き嫌いがあってなかなか箸が進まない、

そんなときも同じです。

「食べないと元気にならないよ」
「食べなさい!」

と頭ごなしに言うよりも、
「秘密なんだけど……おなかの中に動物園があるんだって」

と言います。

「うさぎさんに野菜をあげようか」
「次はライオンさんにお肉をあげようよ」
と言うと、
苦手なものでも自分から食べてくれます。

❤︎幼児期のファンタジー

ファンタジーを楽しめるのも、

幼児期の子どもたちならではですね。

大人になるにつれて、

少しずつ色々なことを思考できるようになっていきますが、

この時期にしか楽しめないユーモアの世界を、

ぜひ思い切り楽しませてあげたいですね。

❤︎こびとさんが痛がる

少しぶつかったことで、

ケンカが始まり、

そのうち「たたき合い」

エスカレートのように、

「つい手が出てしまう」

癖はなかなか直りません。

子どもたちと話し合ってみると、
みんな「お友達をたたいちゃいけない」

というのは頭では分かっているんです。

でもふざけ合っている間に、

気持ちがヒートアップしてしまいます。

そこで、
「知っていますか? みんなの体の中にはこびとさんがいて、食べたものを体のあちこちに運ぶお仕事をしているんです。たたくと、ごはんを運んでいる小人さんたちが痛がるんだよ」

という話をしました。

するとそれ以降、
ケンカが始まると子どもたち自身が

「やめてくれよ! ぼくの中のこびとさんが痛がってるよ!」

と言うようになり、

そのうちにみんなたたかなくなりました。

❤︎緊張した中では、なかなか学べない

人は、

緊張した中ではなかなか学んでいくことはできません。

頭ごなしに叱るだけでは子どもにもうまく伝わりませんし、

びくびくして失敗を過度に恐れてしまうようになります。

子どもは失敗しても、

「大丈夫だよ」

と優しく自分の側にいてくれる人が大好きです。

 


「叱られて怖い」

という思いは、

幼児期には必要なものではありません。

そして、

本来はとても穏やかで、

そんなに叱られるような悪いことはしないのが

子どもたちです。

❤︎ユーモアを交えれば自然と身につく

子どもたちは、

本当に「楽しいこと」が大好きです。


ファンタジーや興味・関心に寄り添いながら

ユーモアを交えて提案することが、

いろいろなことが身につく一番の近道のように思います。

❤︎日々、余裕のない親たちへ

親は、

子どもが上手にできないことがあると

不安になりますが、

ユーモアを持って向き合ってあげていると、

いつの間にかできるようになるものです。

成長してから

「お父さんとお母さんがあんなこと、面白おかしく言ってたな」と、

笑って思い出せるようにしておいてあげるといいと思います。

真正面から向き合い過ぎて傷つけてしまった結果、

子どもが萎縮して自力で伸びられなくなってしまうこともあります。

いつも余裕がなくて大変な毎日だからこそ、

大事になるのが"ユーモアの力"です。

"余裕がない"ということを

言い訳にしていてもつまらないし、

現実は変わりません。

家族みんなでユーモアを交えて話す習慣をつければ、

笑い声が絶えず、

自然と心に余裕ができていることに気づくと思います。

 

❤︎まとめ。"ユーモア"を交えると身につく

 


躾けようとする時、

頭ごなしに正論をぶつけるより

ユーモアを交えて笑いが含まれる方が

子どもには、受け入れやすく、

「やってみよう、面白そう」と

やる気になります。

わざと緊張感を与えるより笑いがある方が

心にゆとりができて

いろいろなことが身につきます。