子どもらしさ その2

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室

 

塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

 


今回は、"子どもらしさ"の2回目です。

 


❤︎教育の詩人、周郷博

 


「教育の詩人」と呼ばれた周郷博の言葉を引用して子供らしさを考えます。

 


❤︎おはなしだいすき

 


 「『大きくなりたい』時代 、

 


四歳にかけて、

子どもはだんだん『にくまれ口』をきくようになる、

と世間では言いならわしてきました。

 


四歳は『反抗期』だなどという見方をしている人が多くいます。

 


戦後の児童心理学者のなまはんかな知識がはんらんしたためだと思われます。

 


二歳から三歳にかけて、

やっと落ち着いた、

ものわかりのよい子になったが、

 


からだの内がわでは、

小脳と大脳のつながりが複雑にでき上がっていて、そのからだを使って、

もうひとまわりむずかしい動作や冒険をしてみたい。

 


『ゆりかご』みたいな家庭のそとに友だちもできたし、

近所や遠くの世界もわかってきた。

 


ことばもずいぶん自由に使えるようになってきたが、

相手にうまく理解してもらえない。

 


興奮して、

彼らの神経は疲れているが、

そとからはそのことがよくは『見え』ない。

 


はやい速度で成長しているために四歳なりの『悩み』

 


それを『反抗期』などということばで片づけてしまうと、

四歳というたいせつな時期に育つべきものを生かすことはできない。

 


4歳は『大きくなりたい』時代、

『大きくなる』(からだとともに心も)ために通らなければならない最初の『節目』だとみるほうがよいのです。

 


 おとなを『からかう』ことだってできるようになったのは、

精神が成長している証拠で、

むきになって叱るより、

大目にみて、

その心の成長を、 

もう一歩きたえてやろうと積極的に考えるほうがよいのです。」

 


4 歳から5 歳までは、

「『大きくなりたい』 時代」です。

 

この時期の子どもは、

大人から見れば「にくまれ口」「反抗期」と見なしたくなりますが、

 

そんな子どもを大人は、

子どもを表面的、

かつ否定的に見てしまっています。

 

そんな、

見方をするのではなく、 

子ども自体を見、

その内面に潜む力、

成長を捉えようとします。

 

❤︎『キツツキ』

 

「小鳥のように

 

子どもが 

小鳥のように 

見える日があった

五つ六つの 

子どもは 

ことに 

小鳥のように 

かわいかった

 

林のなかに 

佇んでいたり

電信柱によりかかって 

遠くをみていたり

叢のなかで 

小さくかがんでいたり   

草のなかに 

風に吹かれていたり   

五月の 

みどりの 

さわやかな日だった」

 

5 歳から6 歳の子どもを

「小鳥のように かわいかった」と表現しています。

 

一見、 

純真無垢なる子どもの姿を小鳥に見立て、

愛でているかのようです。

 

しかし、

小鳥に見立てた姿は、

戸外で興味を持ち楽しむ子どものリアルな姿そのものです。

 

特に、

林や草むらに自ら働きかけたり、

風を身体で感じる姿などを描くまなざしは、

子どもが小鳥のように自然と無理なく同化し、

生を楽しんでいると読み取っていると解釈できます。

 

子どもらしさは、

生命力にあふれ、

他の生物や宇宙全体とかかわりつつ、

自ら完成していく人間の姿そのものです。

 

子どもをダイナミックな存在として捉えています。

 

子どもらしさは、まさに、子どもの成長の表れなのです。

 


❤︎まとめ。子どもらしさ

 


子どもらしさは、

『大きくなりたい』 

生命力にあふれ、

他の生物や宇宙全体とかかわりつつ、

自ら完成していく人間の姿そのものです。

子どもはダイナミックな存在です。

子どもらしさが、まさに子どもの成長の表れです。