虫育は、強い心を教えてくれる

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、虫育について書きます。

 

❤︎虫は人間の大先輩

 

人間が誕生したのは700万年前、

虫が誕生したのは4億8000万年前です。

 

虫は人間の大先輩になります。

 

また、

地球上の生物が170万種に対して、

虫は100万種もいます。

生物全体の約6割を虫が占めていることになります。

 

❤︎"うまくいく"ことに慣れている

 

現代の子どもたちは、

"うまくいく"事ばかりに慣れている

気がします。

 

モノが溢れて、

食べたいものが食べれる。

 

少子化で子どもが減り、

昔に比べると両親や祖父母から

過保護に扱ってもらえたり、

金銭的な投資をしてもらえます。

 

きょうだいがいない・少ない家庭が多く、

ケンカする機会も減っています。

 

❤︎思い通りになる

 

生まれた時から

スマホタブレットが近くにあり、

自分の好きなアニメや動画が見たいと思った時に見れる。

 

You Tubeは、一つ動画をみると、

次から次へと自分の興味関心のある動画が記憶されてきます。

 

それをどんどんタップしていけば、

どんどん自分の興味のある面白い動画が流れてきます。

 

自分を楽しませてくれて、

全て自分の思い通りになる状態です。

 

❤︎虫は思い通りにならない

 

対する虫育は、

思い通りにいかないことばかりです。

 

「あの虫を捕りたい!」と思っても、

その虫がその場所にいるかはわかりません。

 

虫がいても、

飛んだり跳ねたり隠れたり・・・・

人間より遥かに速いスピードを出す虫です。

 

捕ろうとしても、

目の前で逃してしまう。

そんな経験がしょっちゅうです。

 

❤︎うまくいかない経験


夜行性のカブトムシをつかまえるべく、

AM4時半に家を出て公園にいったり、

夜の公園に行ったり、

「きっといる!」と信じ、

カブトムシを探します。

 

でも、見つけることはできません。

あんなに時間をかけたのに、

あんなに暑い中探したのに、

あんなに早起きしたのに・・・・

いろんな悔しさが、込み上げてきます。


けれど、

子どもは「残念だったねーー!来年またがんばろう!」と前向きになれます。

 

虫捕りでうまくいかない経験をしていると、

上手に気持ちの処理ができるようになります。

 

❤︎うまくいかなくてもチャレンジする

 

こうした

「頑張ってもうまくいかない」

ということが、

人生にはあるということを、

子どものうちから自然と知れているのは、

現代ではとても貴重な経験です。

 

そして、

「うまくいかないかもしれないけど、

チャレンジしよう!」

というチャレンジ精神も育むことができます。

 

❤︎最初から"無理"と思わない、成功するかもしれない

 

周りから、

「この公園に虫なんていないよ」

と声をかけられることがあります。

 

最初から"いない""無理"と思ってしまっているのです。

 

その公園で虫がなぜ獲れるかというと、
チャレンジする回数が多いからです。

 

「きっといる!」と信じているから、

何度もチャレンジができるんです。


私たち大人も、

ついうまくいかないかもしれないことって、

チャレンジを避けがちですよね。

 

「うまくいかないかもしれないけど、チャレンジしたら成功するかもしれない!」

この感覚を子どものうちから知っていると、

いろんなことにチャレンジができるようになると思います。

 

❤︎コミュニケーション能力が磨かれる

 

虫育の良さは、

いろいろな年代・環境の方と虫を通じたコミュニケーションが取れるということです。

 

公園で虫を捕っていると、

色々な人から話しかけられます。

 

虫取り網が旗代わりとなり、

一人で公園に行っても、

気づけば誰かと遊んでいます。

 

「何捕ってるの〜?」とお互い話しかけ合い、「私、この虫とったよ」

「私はこの公園で●●を捕まえたことがあるよ」……

と可愛いマウントを取り合います。

 

❤︎一期一会の時間を楽しむ


虫好き仲間とわかると、

「あっちに虫いそうだね!一緒に行こう!!」

と一緒に公園を巡ります。

 

そして一緒に遊んだ後は、

「じゃあねー!バイバーイ!またどこかで会おうね〜!」

と名前も住んでいる場所も知らない相手と、

一期一会の時間を楽しみます。

 

現代では、

初対面の人と触れ合う機会が減っています。

いつものメンバーと過ごすことが多いでしょう。

 

初対面の子とどうやって打ち解けるべきか、

どんな距離感で話した方がいいのか、

そんな経験をする機会を与えてくれます。

 

❤︎好きなことを、話し合える経験


けれど虫育は、

虫という共通点があるので、

共通の話題もあり、

話がしやすい。

 

いつも虫捕り網を持っている少年少女は、

気づけば小さい集団となってわいわい虫捕りを楽しんでいる様子です。

 

❤︎目上の人に敬語を使うことを覚える

 

また、

さまざまな年齢の方とのコミュニケーションも取れます。

 

お散歩しているおばあちゃんが

「何捕ってるの?」

と話しかけてくれて、

「チョウチョを捕りました」

なんて会話が始まります。

 

初対面の目上の方とのコミュニケーションの回数も多いと、

自然と目上の方には敬語を使う、ということを覚えていきます。

 

❤︎初対面の人とのコミュニケーションの経験

 

これから社会に出るにあたり、

初対面の人とコミュニケーションを取ることは、避けて通れません。

 

初対面の人と最初どんな距離感で会話すればいいのか、

どうやって仲良くなるのか、

そして一人ではなく誰かと喜びや悔しさを共有する経験。

 

これら大人になるために必要な経験を、

たくさん積むことができます。

 

❤︎まとめ。虫育は強い心を育ててくれる

 

”うまくいく”ようにレールをひかれたり、

”同じ人”とだけのつながりが多い中で、

虫に興味があれば、公園に採集に連れ出しましょう。

虫は速く動くので、とるのは失敗の連続です。

”うまくいかない経験”をすることができます。

また、

公園にいる虫好きの知らない人たちと

虫という共通の話題で話すことができます。

”初対面の人とのコミュニケーション”をとる経験ができます。

虫育は強い心を育ててくれますね。