共感は、育てないと育たない

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 


環境の変化とともに、

人々から"共感"が失われつつあります。

"共感"の価値を見直したく、

今回は、共感について書きます。

 


❤︎共感力とは?

 


"共感"とは、

ほかの人の考えや意見・気持ちなどに、

自分もそのとおりだと感じること。

また、その気持ちとのこと。

 


❤︎3つの共感

 


❶認知的共感"考える"

 


相手の感情を理解しようとすることです。

 


たとえば、

友人が大事なテストに失敗したとき。

その友人が

いまどんな気持ちでいるのか、

なにを考えているのか、

これからどうしようとしているのか…

当人の感情や思考を推測しようとする力です。

 


❷情動的共感"共有する"

 


相手の悲しい(嬉しい)気持ちが伝染し、

自分自身も悲しい(嬉しい)気持ちになるなど、

相手と同じ感情を抱くことです。

 


この情動的共感は、

相手の表情や声、しぐさなどを

目で見ることによって、

脳が反応するために起こる現象です。

 


人類が社会的動物として生き抜くうえで身につけてきた術とも言われています。

 


❸共感的関心"配慮する"

 


「相手が自分になにを求めているのか」

「自分は相手になにをしてあげられるのか」を考える力です。

 


"認知的共感""情動的共感"の2つは、

直感的な共感であるのに対して、

"共感的関心"は、

相手の幸せを考慮して自分自身の行動を決めるため、

熟考が必要になると言われています。

 


❤︎共感力は、ビジネスの場面でも大切

 


共感豊かな職場は、

強力なコラボレーションが生まれやすく、

ストレスが少なく、

社員の士気も高い傾向があり、

困難な出来事から立ち直るスピードも速いと言われています。

 


共感力は、

子どもたちの将来において必須な能力です。

 


❤︎共感力が高い人の3つの特徴

 

 

 

❶聞き上手

 


共感力が高いと、

相手の伝えたいことを最後まで集中してしっかりと聞くことができます。

 


共感力が高い人は、

相手の気持ちになって話を聞くので、

話の展開を先回りして話し始める

話を途中で遮って質問をする

といった行動をとることが少ないようです。

 


❷思いやりがある

 


共感力が高い人は、

他者の立場に立って物事を理解できるため、

相手を怒らせたり不安にさせたりすることが少ないです。

 


また、

相手を安心させる行動が多いので、

人との信頼関係が築きやすくなります。

 


❸リーダーシップがある

 


共感力がある人は他者の感情や思考を読むことができるので、

リーダーシップを発揮できます。

 


これからは、

従来の支配型ではなく、

共感と傾聴を重視するリーダーシップスタイルが必要になります。

 


❤︎3つの共感力の高め方

 


子どもがまわりを意識し始める5~7歳頃から共感力を育成するのが最適です。

 


❶子どもの気持ちを言語化する

 


他人の感情を理解するには、

まずは自分の感情を理解する必要があります。

 


普段から自分の気持ちを意識し、

言葉にする習慣をつけましょう。

 


感情を言語化することで、

子どもの頭のなかで"気持ち"と"言葉"が対応するようになります。

 


「あのとき、どんな気持ちだった?」

「ちょっと悲しかったね」……

子どもの気持ちを言葉として引き出す声かけが有効です。

 


❷他人の気持ちについて話し合う

 


相手の気持ちを推測する力(思いやりの心)は6歳頃から発達し始めます。

 


子どもが他者の気持ちを想像できるようになってきたら、

「お友だちの〇〇ちゃんはどう感じたかな?」

と相手の気持ちを考えさせる問いかけをしてみましょ、う。

 


このとき、

子どもの表現や気持ちを否定しないように気をつけましょう。

 


また、

他者の行動や考え方を学ぶには「ごっこ遊び」もいいですね。

 


❸たくさんの物語に触れる

 


共感力を高めるのには、

伝記やドキュメンタリーを見たり、聞いたり、読んだりするのが効果的です。

 


子どもはそれらを通して、 

"いろいろな疑似体験” をするのです。

 


世のなかには、さまざまな考えの人がいると理解し、

他者に対する想像力も高まります。

 


❤︎共感力は、トレーニングで高められる

 


共感力を高めるトレーニングをすると、

脳の共感をつかさどる部分が成長します。

 


共感力は生まれもった才能ではありません。

 


いつからでも高めることができるスキルなのです。

 


❤︎共感力が高すぎる"エンパス"

 


人並みはずれた高い共感力をもつ、

エンパス(empath)と呼ばれます。

 


日本人は、

5人に1人がエンパスと言われています。

 


❤︎エンパスの特徴

 


❶相手に合わせるのが得意

❷他人の悩みを自分のことのように感じて一緒に悩む

❸「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、自分の本心が分からない

❹他人の嘘がわかる

❺相手がなにも言わなくても、本音に勘づく

❻人が怒られていると、自分が怒られているようにつらい

❼相手の気持ちや考えを想像するあまり、思い込みや勘違いをよくする

❽小さな物音で起きるほど眠りが浅い

エンパスの人は、

無意識に “空気” を読んで行動するので、

自分も気づかぬうちに疲れてしまい、

"共感疲労"という状態になってしまうこともあります。

 


❤︎エンパスにふさわしい職業

 


エンパスの性質をもつ子どもは、

環境の小さな変化に気持ちが大きく左右され、

 


それを言葉で説明できないため、

気分屋で怠けている

気難しい子ども

と周囲に誤解されやすいです。

エンパスは、あくまで気質です。

 


エンパスの人は、

医療従事者・カウンセラー・保育士…

高い共感力を必要とする仕事で

能力(気質)を発揮することができます。

 


❤︎まとめ。共感力は育てないと育たない

 


共感力がある人は、

聞き上手で、

思いやりがあり、

真のリーダーシップに必要な資質です。

共感力を体験を通じて育てていきましょう。