"かたまり"感覚は、知識を身につける準備運動

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こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
 
今回は、概念について書きます。
 
❤︎カラスが鳴く
 
カラスの鳴き声と鳴く回数で、
仲間とコミュニケーションをとっている
と言われています。

たとえば、
鳴く回数が1回はカラス同士の挨拶、
2回は注意喚起か空腹、
3回は位置表示か安全をアピール、
4回は警戒か威嚇か危険…

1羽のカラスが3回鳴くと、
他のカラスも3回鳴きます。

「カー、カー、カー」
「カー、カー、カー」と、
安全を連絡しあっているんですね。

❤︎"かたまり"への気づきは、算数力な高まりのサイン

そんなカラスの鳴き声を聞いて、
「『カー、カー、カー』って、
3回のかたまりだね」と
子どもは気がつきます。

❤︎"数える"と楽しい

「いち、に、さん」といった、
リズミカルに順番や個数を"数える"ことができます。

❤︎自然界にあるたくさんの数

水が落ちる音、
風雨の音、
花びらや葉っぱの数
そして実の数……
 
自然界には、
いくつもの"同じ"順番や
"同じ"個数があります。

❤︎同じ数を見つけ数える楽しさ

子どもが、
それらの"同じ"を数える音は、
まさに楽しい"数楽"ですね!

❤︎同じ"かたまり"を気づく

その"同じ"順番や"同じ"個数がわかってくると、
次に、"同じ"動作のまとまりや、
"同じ"仲間のまとまり
が見えてきます。

すなわち、
“区切られた” あるいは “区別された”かたまりが見えてきます。

❤︎かたまりの表現

「ひとかたまり」
「1セット」
「ひと組」
「1パック」
「1ケース」
「ひと皿」
「ひと山」
「ワンブロック」
「ワンピース」……。

❤︎"かたまり"から始まる “概念形成”

区切ったり区別したりして
"かたまり"が見えてくると、
そのかたまりを
ひとつの"同じなかま” として認識するからです。
 
そしてこれが、
いわゆる"概念"形成の始まりとなります。

❤︎"概念"とは

"概念"とは、
だいたいこのぐらい
ということを頭の中の思うことです。

たとえば、
大きなゴールデンレトリバーを見て
「わんわん」と鳴くのを聞きます。
 
❤︎「わんわん」と鳴く仲間から概念が
 
次に、
小さなチワワ、
中型の柴犬、
さらに、
ブルドッグを見て
「わんわん」と鳴くのを聞きます。
 
そこに「わんわん」という"かたまり"を 
"同じなかま” と見ていきます。
犬という"概念"を形成さていきます。

❤︎"かたまり"感覚が、知識の準備運動

"数える"ことから
"区切り"や"区別"に気づき
"かたまり"を見出していく、
という流れが物事を見て取り、
概念を形成し、
知識として身につけていく準備運動です。

子どもの"かたまり"の気づきは、
"算数力"の向上につながっていきます。
 
❤︎さらに"人間力"育成に
 
さらには、
正しいことと悪いことの区別や
その認識を通じて
善悪の概念を身につける
"人間力"の大切な育成にもつながっていきます。
 
❤︎子どもの"かたまり"の言葉にリアクション

子どもが気づいた"かたまり"の言葉に、
しっかりとリアクションしてあげて、
知識を身につけるための土壌を育ててあげましょう。
 
❤︎まとめ。"かたまり"感覚は、知識を身につける準備運動
 
子どもが、
同じものや違うものを感じ、
"かたまり"感覚を持ち、
"かたまり"をいろいろな言葉で表現することが、
"概念"を形成します。
それは、
知識を身につける準備運動であり、
善悪を区別する"人間性"育成の入り口です。