子どもは"にんじんきゅうり"!自立を急ぐことはない!

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こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。

 

今回は、子どもの愛着と自立について書きます。

 

❤︎愛着について

 

愛着とは、

"慣れ親しんだ物事に深く心を引かれ、

離れがたく感じる"

ことを言います。

 

❤︎密接な関係を築く

 

赤ちゃんが、

ママに抱っこしてもらったり、

ミルクを飲ませてもらったり……

といったやりとりを通して、

赤ちゃんとママは、

お互いへの愛着を

より一層深めていきます。

 

この密接な関係を築いていくことで、

赤ちゃんは情緒豊かに

のびのびと育っていくようになります。

 

❤︎どのような愛着行動をとるか?

 

愛着行動とは、

生後6か月頃から2歳頃まで活発に現れます。

 

愛着行動には、

3種類の行動があります。

 

❶発信行動

 

泣いたり、

ぐずったり、

微笑んだり、

お母さんをジッとみつめたり……

 

❷定位行動

 

ママの行動を目で追いかけたり、

ママの声がした方を向いてママを探すような仕草を見せたり、

接近したり……

 

❸能動的身体接触行動

 

ママにしがみついたり、

抱きついたり、

よじ登ったり、

ママ・パパに触れる行動です。

 

❤︎愛着行動の4段階

(人親求離・にんじんきゅうり)

 

❶人に反応

 

生まれた時から8~12週頃まで続きます。

無差別に周囲の人間に対して

興味を持ち働きかける段階です。

 

❷親(特にお母さん)に反応

 

生後6カ月頃まで続きます。

ママの見分けがつくようになり、

ママに対する分化した反応が見られます。

 

❸親を求める

 

2歳〜3歳ごろ。

親とその他を区別する能力は確固たるものとなります。

親のそばが安全基地になります。

逆に、

見知らぬ人に対しては

警戒したり不安を感じるようになります。

 

❹親から離れることができる

 

早くて2歳、多くは3歳ぐらい。

親の愛着が子どもの心の中に確立される。

 

"安全空間"という気持ちが作られ、

親がいなくても、

情緒的な安定を保てるようになる段階です。

 

ママが考えていることや目的、行動などが

洞察できるようになると、

母子間に協調性という関係を

発達させる基礎が形成されるようになります。

 

❤︎もし愛着関係が形成されなかったら?

 

幼児期に、

ママと十分にコミュニケーションが取れず、

絆を確立することができない場合、

 

癇癪を起こす

怒りやすい

乱暴

わがまま

いじめをする

おねしょ爪を噛む……

といった行為が見られます。

 

また、

自尊心が低く、

相手の立場に立って考えることができにくくなります。

他者との新たな愛着の形成が

苦手になってしまいます。

 

また、

孤児院で育つ子どもたちは、

死亡率が高く、

発達も遅れている

との指摘もされています。

 

❤︎まとめ。子どもに"にんじんきゅうり"!自立を急ぐことはない!

 

子どもが

すくすくと健全に成長していくために、

愛着をしっかり形成することは

非常に大切です。

 

愛着の発達段階は

"人親求離(にんじんきゅうり)"

の4段階です。

 

子どもに十分な愛情を注いであげましょう。

 

勉強も同じです。

 

たっぷりと教えてもらって、

学ぶことが好きになるからこそ

初めて、

自分で学ぶことができるのだと思います。

 

だから、

自立学習から始めるのではなく、

ていねいに教えることから始めることが大切だと思います。